電動車椅子とは?
電動車椅子とは、その名の通り電気(電池)の力によって動く車椅子で、
電動モーターを原動力とする、大小4個の車輪がついた車椅子のことです。
モーターで動くため、自力で操作できる場合でも、長時間の移動時などにも使えます。
使用者本人にとって大変便利で快適なものになります。
電動ですが、特に免許や届け出は必要ありません。
手元にあるレバーで前後左右に方向転換させ、電動車椅子を動かします。
介護保険は使える?
従来の車椅子に比べて価格は高くなりますが、介護保険制度が導入され、原則として要介護認定(要介護2以上)を受けている人には、介護保険内でレンタルができることから、電動車椅子は近年、利用者が増えています。
身体障がい者や要介護者の移動手段として長距離移動も行えることから、介護者+利用者の負担を軽減することが可能です。
電動車椅子の種類
電動車椅子には様々な種類があります。
・自操できるもの
・介助用のもの(押してもらう)
で分けると理解しやすいです。
自操用 電動車椅子
自操用の電動車椅子は、使用者がジョイスティックやハンドルを操作して、使用するものです。

- 標準型(ジョイスティック型)
- ハンドル型
- 座位変換型
- 簡易型
- 特殊型
介助用 電動車椅子
介助用は、介助者が操作するものです。

- 標準型
- 簡易型
- 特殊型
一般によく見かけるものは、自操用標準型、自操用ハンドル型、自操用簡易型です。
電動車椅子とシニアカーの違い
電動車椅子とシニアカー(電動カート)の違いは大きく分けて4つのポイントがあります。
大きさ、速度、小回り、利用目的を考慮したうえで、あなたにあった電動車椅子、シニアカーをお選びください。
電動車椅子についての法律と規則
「電動車椅子」は通行中に限っては歩行者として扱われ、原動機付ながら無免許で運転ができます。
旅行や買い物でも長時間疲れない快適なお出かけを実現できますが、歩行者としての交通ルール、マナーを
守って安全に走行しましょう。
交通機関について
障害者手帳を取得すると、JR、私鉄、バス、タクシー、国内航空路線などの運賃の割引・有料道路通行料金の
割引・タクシー料金の助成制度・自動車運転免許取得の助成・自動車改造費の助成・駐車禁止除外指定車など
が受けられます。
福祉タクシー利用助成についても各市町村へ問い合わせてみましょう。
お役立ち制度
(介護保険の適用や支援)
介護保険、労働災害、障碍者福祉など、市町村などから支援を受けられる場合があります。
ジョイスティックタイプの電動車椅子について
介護保険法でレンタル対象になっていませんが、障害者福祉の補装具費支給制度対象となっているので、
障害者手帳を持っている方は市町村に問い合わせると給付が受けられる場合があります。
《参照》 厚生労働省 補装具費支給制度の概要
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/yogu/gaiyo.html
ハンドルタイプの「シニアカー」について
中古車市場も存在していますし、介護保険で要介護認定を受けている方は福祉用具貸与対象商品ですので、
レンタルを考えている場合はケアマネージャーへ相談されてみると良いでしょう。
電動車椅子の安全性と危険性
電動車椅子のバッテリーや速度、重量や故障についてなど メリット、デメリットや、安全性や危険性について丁寧にご案内いたします。